合成部会要綱
目的と事業
本部会は、産学協同事業を興すことを主旨として、新しい化学工業、特にスペシャリティケミカル(例えば、ファインケミカル等)の動向をさぐり、かつ新製品、新反応および物性研究に関する最新の話題を提起することによって、それが我が国の合成化学ならびに周辺の化学工業の発展に寄与することを目的とする。
そのための事業として、企画、開発および研究に携わる者による産学協同の研鑚会をもち、国内・外における新知識、新情報の交換をはじめ、未利用資源、中間体の有効利用、機能性商品の開発等に取り組み、また必要に応じては、目的研究会を設置して、新しい合成手法の発掘を試みる。
[定例事業]
放談会
非公開で参加無料(四半期に1回の割合で開催)。国際的あるいは国内的にホットな話題を取り上げ、その道のエキスパートを招いて、サロン的雰囲気で、話題提供と懇談を行う。”放談会”終了後には、ビアパーティ等を開催し、より一層の情報交換と親睦交流を計る。
見学会
非公開で参加無料(年に2回開催)。企業または、大学・国公立研究所を訪問して、見学と懇談を行う。
国際有機化学京都会議(IKCOC)
公開で有料(3年に1回開催)。日本では一部の化学者を除いて、地理的、経済的理由から諸外国の第一線研究者と緊密な接触を持ち、討論する機会が少ない点に鑑み、有機化学および関連分野の重要課題の下に、世界の化学者や化学技術者を一同に集め実りある討議を行う。
合成有機化学シンポジウム(SOCS)
公開で有料(法人会員へは講演要旨集を無料配布)(IKCOCの非開催年に開催)。若手研究者・技術者を対象に、有機化学の問題点の解決と新しい方向を探索して、有機化学ならびに関連分野の発展に貢献することを主旨に、質の高い国際的シンポジウムとして開催する。
[特別事業]
・特定のプロジェクトに関する産学協同事業の斡旋
非公開で、参画は部会員に限る。例えば法人会員の依頼(企画・開発・研究・調査等)を学識会員へ積極的に斡旋する。また、学識会員の現在の研究テーマを法人会員に紹介し、学術研究の発展の道を開く。
・法人会員間の「製品」ならびにその周辺の諸問題にまつわる情報の橋渡し。
例えば、原料、中間製品、副生成品等の問題について法人会員間において、相補われ有効利用されること、また時には、プロセス改善について可能な範囲での相互協力がなされることを両者間に立って積極的に推進する。
組織
本部会は、医薬・農薬・染料・顔料、石油化学・石炭化学製品、生化学製品、油脂・界面活性剤、合成香料・食品添加物、可塑剤・安定剤、合成ゴム・接着剤・塗料、合成繊維強化樹脂、触媒、医用材料、電子・光・磁気・熱材料、その他有機・無機化学工業製品を製造、販売する会社・事業所(法人会員)、ならびに大学・国公立研究機関の研究者所(学識会員)をもって組織し、近畿化学協会の専門部会として、その性格は非公開とする。部会員の資格は、近畿化学協会の会員(法人は特別会員、個人は大学・国公立研究機関に所属する正会員)でなければならない。
部会費
本部会の経費は、法人会員の会費ならびに寄付金による。法人会員の会費は、年間1口3万円とする。(但し、登録会員数は口数と同じとする。)
会計年度は、毎年4月1日から翌年3月末日とする。
役員
会長の委嘱により、部会長1名、幹事若干名を置く。幹事会は部会長ならびに幹事をもって構成し、本部会の諸事業の計画を遂行し、その運営を計る。