近畿化学協会について
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一般社団法人「近畿化学協会」は、『我が国科学技術の基盤を担う化学および化学技術の専門家集団として、その知識を結集し、学際研究や異種産業技術間の連係・交流の場となり、新技術開発を奨励し、我が国科学技術の振興と社会経済の発展に貢献することを目的』として活動しています。
多様化する社会のニーズに添うため、あらゆる分野の熱意ある方々のご参加を歓迎いたします。
会長・歴代会長
2025・2026年度 会長
住田 康隆(Yasutaka Sumida)(株式会社日本触媒 取締役常務執行役員)
歴代会長会長挨拶

2025年5月30日に開催されました第42回社員総会・第233回理事会での承認を経て、一般社団法人近畿化学協会の会長を拝命いたしました。
「化学工業の発祥地である大阪に、化学に係わる人々の集える場をつくろう」との熱い思いで設立された100年を超える長い歴史と伝統を有する本協会の会長職をお引き受けするにあたり、身の引き締まる思いです。
近畿化学協会は、正会員1,056名、特別会員157社、名誉、終身会員174名により構成されており(2025年3月31日現在)、企業の研究開発リーダー育成を目的とした「研究開発リーダー実務講座」や、時代のニーズに基づく9つの専門部会と研究会がそれぞれ特徴的な活動を行っています
。本協会の最大の強みは、創立時より連綿と受け継がれてきた「人と人とのつながり」にあると確信しております。サロン的な雰囲気の中で産官学の垣根を越えた交流を促進し、多面的な活動を通じて化学の魅力と可能性を広く発信していくことで、新技術開発につながる学際研究や異種産業技術間の連携における“ハブ機能”をさらに強化していく所存です。
近年、化学技術はAI(人工知能)やデジタル技術との融合により、研究開発のスピードと精度の向上が期待されています。材料設計、反応予測、プロセス最適化など、ツールとしてのAIの活用は化学の可能性を大きく広げる一方で、その利用にあたっては透明性や公平性、説明責任といった倫理的配慮が不可欠です。工学倫理の観点から、研究者・技術者としての社会的責任を常に意識し、持続可能で公正な社会の実現に貢献する人材の育成が、今後の協会活動においても重要な課題と考えています。
現在、近畿化学協会では以下の5つの事業を中心に活動を進めています。
1)人材育成のための研修事業および能力開発事業
2)化学等に関する知識の普及啓発および情報の提供
3)優れた研究業績の顕彰事業
4)専門部会事業(専門分野の研究会)
5)技術交流事業
近畿化学協会の活性化に向けては、各事業活動の充実、会員間の交流機会の拡充、情報発信の強化、そして多様な世代・分野の参加を促す仕組みづくりが重要です。上記5事業のブラッシュアップを図りつつ、今後も社会から必要とされる魅力ある“キンカ”であり続けるよう、将来を見据えた取り組みを進めたいと考えています。
会員の皆様、関係各位のご支援とご協力を賜りながら、近畿化学協会のさらなる発展に尽力してまいりますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。