近畿化学協会

近畿化学協会のあゆみ

出来事

出来事
1919年(大正8年) 「化学工業の発祥地である大阪に、化学に係わる人々の集える場をつくろう」と、関西在住の旧帝国大学化学系出身者約100人が呼応して「近畿化学者会」を創立した。(1月18日)
1924年(大正13年) アンモニア合成で化学工業の歴史に金字塔を立てたドイツのフリッツ・ハーバー博士が来日し、同博士の歓迎講演会を開催しました。産学協同の成果を目のあたりにして、会の拡充と改組が叫ばれ、会則を整備して会員資格の拡大を計るとともに会名も、「近畿化学工業会」と改称し、会員相互の啓発を図りました。
1942年(昭和17年) 創立以来の会務は幹事会で運営され、ややもすると会員の親睦を中心とした同好会的行事に片寄りがちでありました。このような動向に対して改組が提唱され、会長制度による学術面での充実と社会への貢献を目指した組織を確立し、今日の基盤を築きました。
1944年(昭和19年) 学術面の充実を目指して研究部会〈強化木技術部会、希元素部会、醗酵部会〉が発足しました。以後、変遷を経て拡充し、活発な部会活動を展開しています。
1948年(昭和23年) 打ちのめされた廃墟から、会員の協力を得て、「起ち上がる化学工業製品展」(於 大丸百貨店)を開催しました。その剰余金を活かして、「化学技術賞」を設け、化学・化学工業に携わる若手研究者・技術者の顕彰を始めました。
1963年(昭和38年) 新設された大阪科学技術センタービルに事務所を移し、従前より日本化学会近畿支部、化学工学協会関西支部などの業務を受託していましたが、この移転を機に下記関連学協会も受け入れました。相互の連携を密に、事業内容の調整を図ってきています。
日本化学会近畿支部
化学工学協会関西支部
日本分析化学会近畿支部
有機合成化学協会関西支部
触媒学会関西地区
環境分析技術協議会
1979年(昭和54年) 創立60周年を記念して、「第1回国際有機化学京都会議」を主催し、国際交流に踏み出しました。以後3年毎に開催しております。また、産業界の人材育成を図って若手研修塾を開講しました。現在も継続しています。
1984年(昭和59年) 創立65周年を機に、主務官庁が科学技術庁となる公益法人の許可を受け(1月20日)「社団法人 近畿化学協会」として、装いも新たに発足しました。化学及び化学技術を基盤に多様な分野との連携を図り、科学技術の振興と社会経済の発展に貢献することを目指しています。この理念を体して、「第1回異業種間技術交流展-ニーズとシーズの出会い市-」を開催しました。以後毎年開催してきましたが、第11回から、「技術・情報交流展-化学発進あらたな出会い-」と、装いも新たに2年毎に開催しています。
1989年(平成元年) 創立70周年を記念として、「第1回機能性色素国際会議」を主催しました。第3回から米、欧、日の持ち回りとなっています。また、大阪 大丸百貨店で「化学展’89ーわくわくハイテクランド」を開催しました。
1999年(平成11年) 創立80周年を迎え、記念出版「化学の未来へーケミカルパワーが時代をつくる」を刊行しました。化学縁日など様々が記念事業が行われました。
2000年(平成12年) 「環境技術賞」および「化学技術アドバイザー(キンカCA)」制度を発足しました。
2009年(平成21年) 創立90周年を迎え、記念出版「談論風発!-化学を哲学する-」を刊行しました。
2012年(平成24年) 内閣府による一般社団法人への移行認可を受け、4月1日付で「一般社団法人近畿化学協会」へと移行しました。
2019年(平成31年/令和元年) 創立100周年を迎え、記念出版「化学のしごと図鑑」を刊行しました。また、記念市民公開講演会など様々な記念事業を開催しました。
2022年(令和4年) 「化学技術賞」「環境技術賞」を統合し、「化学・環境技術賞」として顕彰を始めました。

歴代会長

初代会長 鉛 市太郎 (大阪大学教授) 1942~1946
2代会長 高松 亭 (大阪工業試験所所長) 1947~1948
3代会長 富久 力松 (東洋ゴム工業(株)社長) 1948~1952
4代会長 佐藤 正典 (大阪府立工業奨励館館長) 1953~1955
5代会長 福岡 元次 (大阪ガス(株)常務) 1956~1957
6代会長 市瀬 元吉 (大阪工業技術試験所所長) 1958~1959
7代会長 香坂要三郎 (大阪大学名誉教授) 1960~1963
8代会長 八谷 泰造 (日本触媒化学工業(株)社長) 1964~1967
9代会長 児玉信次郎 (住友化学工業(株)副社長) 1968~1971
10代会長 城野和三郎 (大阪女子大学学長) 1972~1975
11代会長 村橋 俊介 (大阪大学名誉教授) 1976~1977
12代会長 後藤 良造 (京都大学名誉教授) 1978~1979
13代会長 喜多 敏郎 (松下電工(株)名誉役員) 1980~1984
14代会長 松本 恒隆 (神戸大学教授) 1985~1986
15代会長 石川 三郎 (日本触媒化学工業(株)会長) 1987~1988
16代会長 吉田 善一 (京都大学名誉教授) 1989~1992
17代会長 舘 糾 (鐘淵化学工業(株)社長) 1993~1994
18代会長 大城 芳樹 (大阪大学名誉教授) 1995~1996
19代会長 秋吉 節 (塩野義製薬(株)相談役) 1997~1998
20代会長 足立 吟也 (大阪大学教授) 1999~2000
21代会長 藤野 政彦 (武田薬品工業(株)会長) 2001~2002
22代会長 南 努 (大阪府立大学学長) 2003~2004
23代会長 檜山爲次郎 (京都大学教授) 2005~2006
24代会長 近藤 忠夫 ((株)日本触媒 社長) 2007~2008
25代会長 馬場 章夫 (大阪大学教授) 2009~2010
26代会長 土屋 裕弘 (田辺三菱製薬(株)社長) 2011~2012
27代会長 中條 善樹 (京都大学教授) 2013~2014
28代会長 平野 茂樹 (大阪ガス(株)顧問) 2015~2016
29代会長 江口 太郎 (大阪大学招へい教授) 2017~2018
30代会長 高部 昭久 ((株)ダイセル) 2019~2020
31代会長 杉山 弘 (京都大学教授) 2021~2022
32代会長 西野 孝 (神戸大学教授) 2023~

(役職名は就任当時)