近畿化学協会

近化高機能材料セミナー

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~国際競争を生き抜くために~機能性繊維の基礎と最新動向

PDF版プログラム

主催 近畿化学協会
協賛 応用物理学会関西支部、大阪科学技術センター、大阪工研協会
日本化学会近畿支部、化学工学会関西支部、高分子学会関西支部
日本接着学会、繊維学会、炭素材料学会、有機合成化学協会関西支部

 日本の繊維産業は古くから多方面にわたり発展し、世界を牽引する技術力を誇ってきました。その技術力は新素材や新商品の開発を高いレベルで行うことで培われており、今後益々厳しくなる国際競争を生き抜くためには、新しいアイデアや知識を取り入れてさらなる技術向上を図ることが求められます。本セミナーでは、機能性繊維や関連材料に関する最新の情報を得て、新しいアイデアを発想するために、衣料、快適、健康を志向した繊維技術、耐熱性と快適性を併せ持つ高機能繊維、セルロースナノファイバーやバイオミメティクスに基づいた高タフネス材料の最新の技術動向や応用展開等に関して学びます。繊維産業や新素材・高機能材料の開発に関わる方や同分野における最新情報にご興味のある方はもちろん、より広い分野における機能性材料の開発を志す技術者のご参加をお待ちしております。

日時 2018年10月22日(月)10:00 ~ 18:30
会場 大阪科学技術センター7階701号室[大阪市西区靱本町1-8-4 電話06-6443-5324]
<交通>大阪メトロ(地下鉄)四つ橋線「本町」駅 25番・28番出口を北へ約5分。もしくは 地下鉄御堂筋線「本町」駅 2番出口を西北へ約10分。うつぼ公園北詰。
<会場アクセス>http://www.ostec.or.jp/access.html
プログラム

1.基調講演「繊維業界の最近の話題紹介(ウェアラブルテキスタイル他)とクラレの繊維事業戦略」(10:00-11:00)
     株式会社クラレ 繊維カンパニー 生産技術統括本部長 保城 秀樹 氏
 最近、繊維業界で話題となっているトピックスを紹介する。特に、ウェアラブルテキスタイルは、各社が健康、スポーツ業界への参画を図っており、今後の展開が期待される。また、クラレの独自ポリマーを用いた新しいプロセスによる新製品の紹介を行う。

2.「セルロースナノファイバーの電子デバイス応用にむけた研究」(11:10-12:10)
     大阪大学産業科学研究所 教授 能木 雅也 氏
 ナノセルロースとは、幅4-15 nmのとても微細な繊維であり、地球上すべての植物に含まれる無尽蔵な天然資源である。2000年頃、ナノセルロースの研究開発は、世界に先駆けて日本からスタートした。日本の研究者がこの分野を牽引し、ナノセルロースの製造方法や機械的特性など多くの研究成果が報告されている。本講演では、セルロースナノファイバー材料の開発・電子デバイス応用に向けた研究開発事例を紹介する。

3.「化学酵素重合によるクモ糸タンパク質の構造を模倣したポリペプチド材料の創製」(13:30-14:30)
     理化学研究所 環境資源科学研究センターバイオ高分子研究チーム 上級研究員 土屋 康佑 氏
 構造タンパク質はその一次構造に由来して多様な力学的性質を示すバイオ高分子材料である。特にクモの牽引糸は、鋼鉄に匹敵する強度としなやかさを兼ね備えた高タフネス素材として注目を集めている。本講演では、酵素を利用した化学酵素重合を利用して、クモ糸のアミノ酸配列を模倣したグリーンなポリペプチド合成について概説する。

4.「アラミド繊維の特徴とその用途について」 (14:40-15:40)
     帝人株式会社 ソリューション開発部アラミド繊維技術開発課 メタアラミド開発班長 山口 順久 氏
 帝人は、1971年にメタ型アラミド繊維コーネックス®、1987年にはパラ型アラミド繊維テクノーラ®を事業化している。さらに、2000年にAkzo社のパラ型アラミド繊維トワロン®を買収し、2015年から新しいメタ型アラミド繊維コーネックスネオ®を生産するタイの新工場を稼働した。本発表では、それぞれのアラミド繊維の特徴と用途について紹介する。

5.「快適性評価技術の製品開発への活用とその有用性について」 (15:50-16:50)
     東洋紡株式会社 総合研究所コーポレート研究所快適性工学センター 森本 翔太 氏
 東洋紡では、あいまいな官能用語で表現される感覚を、機器により数値化する「感覚計測技術」、さらにリラックス、眠気などの心理状態を生理データで評価する「心理・生理計測技術」を構築してきた。この技術を衣料、寝装だけでなく、自動車関連素材の開発に活用した事例をもとに、製品開発における快適性評価技術の有用性について紹介する。

アフターディスカッション (17:00-18:30) 於:同所 B1F B101号室 参加無料


定 員 60名(定員になり次第締切)
参加費  主催・協賛団体会員15,000円、会員外30,000円、大学・官公庁職員5,000円、学生3,000円
申込方法 Web参加申込フォームからのお申込み、もしくは“近化高機能材料セミナー”参加申込と明記し,1)氏名,2)勤務先・所属,3)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mail),4)会員資格,5)アフターディスカッションの参加の有無,6)送金方法 を記入の上,FAXもしくはE-mailにてお申し込み下さい。

※参加費は、銀行振込(三井住友銀行備後町支店 普通預金No.1329441 一般社団法人近畿化学協会)、郵便振替(00930-5-64179 一般社団法人近畿化学協会)または現金書留の何れかでお願いします。(振込手数料は参加者でご負担願います。)
※申込者には参加証を送付します。(10月上旬頃)
※お申込後のキャンセルは10月19日(金)までにお願い致します。期日までにご連絡がない場合は参加費を頂戴致します。

申込・問合先 一般社団法人 近畿化学協会 「近化高機能材料セミナー」 係

〒550-0004 大阪市西区靭本町1-8-4 大阪科学技術センター6階

TEL.06-6441-5531/FAX.06-6443-6685/E-mail:mail(atmark)kinka.or.jp