近化資源セミナー
「水素社会へのシナリオと材料ビジネス
 −化学メーカー参入の可能性を探る−

                                             【プログラムPDF
主 催:近畿化学協会
協 賛:大阪科学技術センター、大阪工研協会、化学工学会関西支部、環境科学会
    高分子学会関西支部、水素エネルギー協会、日本化学会近畿支部
    エネルギー・資源学会、日本エネルギー学会関西支部


 水素を二次エネルギーとして社会に流通させる「水素社会」への道筋が、政府の政策からも
明確になってきました。2015年には燃料電池自動車を市販するとともに、水素ステーション
を国内に約100箇所建設することが予定されています。また、世界の水素インフラの市場規模
は、2050年には160兆円になると予想されています。これは化学メーカーにとって大きなビ
ジネスチャンスです。水素は燃料電池以外にも、水素タービンによる高効率の発電が可能で、
燃焼後は二酸化炭素を排出しない次世代のクリーン燃料として大きな注目を集めています。そ
こで近畿化学協会では12月に開催する近化電池セミナー「燃料電池が拓く水素社会」と連動
し、「水素社会」の基礎と政策や市場動向、水素にまつわる各社の取り組みを講演いただき、
化学メーカーが材料ビジネスとして参入できる領域を探っていきたいと思います。皆様どうぞ
奮ってご参加下さい。


日 時:平成26年10月31日(金)13時 〜 18時30分
会 場:大阪科学技術センター 8F 小ホール

    (大阪市西区靭本町1-8-4、 電話06-6443-5324)
   〈交通〉地下鉄四つ橋線「本町」駅25番、28番出口を北へ徒歩約5分
       うつぼ公園北詰

【プログラム】

1.「水素エネルギー社会に向けた技術開発」
(13:00-13:45)
  (独)産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター       
               副センター長 古谷 博秀 氏

 エネルギーとしての水素について考え、来るべき水素社会について議論するとともに、その
水素社会を実現するための水素の製造技術、貯蔵・輸送技術、利用技術について概要を述べる。
特に、講演者がこれまでに研究に携わっている、水素キャリア、水素タービン、水素ディーゼ
ルエンジンについて紹介する。

2.「水素ステーション整備の動向と課題」(13:45-14:30)
  岩谷産業(株) 中央研究所 部長 兼
           水素エネルギー部 部長 繁森  敦 氏

 2015年の燃料電池自動車(FCV)市販開始を受け、2015年までに4大都市圏を中心に
100箇所程度の水素ステーションを設置する先行整備計画が始まっている。本講演では、建設
が進む水素ステーションの技術概要と整備・運用に向けた課題について説明する。

3.「有機ハイドライドを用いた水素の大量貯蔵輸送技術(SPERA水素)の開発」
  (14:30-15:15)
  千代田化工建設(株) 技術開発ユニット         
        プロセス開発セクション 主任 河合 裕教 氏

 水素はクリーンなエネルギー輸送媒体であり、CO2削減の問題と、 将来の再生可能エネル
ギーへのシフトに対して、有効な解決を与える資質を有している。但し、その本格的な利用に
際しては、水素の大量貯蔵・輸送技術の確立が不可欠である。本講演では、弊社が開発を進め
ている有機ケミカルハイドライド法水素貯蔵輸送システムの開発状況と、それを用いた水素サ
プライチェーン構想について紹介する。

4.「高圧水素バリア材の開発」(15:30-16:15)
  日本合成化学工業(株) 中央研究所
        コアテクノロジー研究室 室長 渋谷 光夫 氏

 アモルファスビニルアルコール系樹脂やエチレンビニルアルコール系樹脂は、PEの7000〜
20万倍ものガスバリア性を示す機能性材料であるが、高圧下(70MPa〜)水素環境下で使用
するにあたり結晶領域と併せて非晶領域の理解が不可欠である。今回、ガスバリア材の分子空
隙サイズを支配する各因子の一般的考察と併せて、水素透過度と固体NMR13C核スピン-格子
緩和時間T1Cによる分子運動性の調査及び水素耐性と柔軟性を付与するためのポリビニルアル
コール系樹脂のポリマーアロイ化検討例やナイロン系樹脂評価例などを紹介する。

5.「水素エネルギー・サプライチェーンの実現に向けた取組み
  −水素利用技術・水素ガスタービンの開発など−」
(16:15-17:00)
  川崎重工業(株) 技術開発本部技術企画推進センター
                      洲河 誠一 氏

 川崎重工は、低炭素社会を目指して、CO2フリー水素の製造、輸送・貯蔵および利用までの
一貫したサプライチェーンの実現に取り組んでいる。当水素チェーンの特徴は、豪州に大量に
存在する未利用資源「褐炭」から水素を製造し、製造時に発生するCO2は、豪州政府が推進す
るCCSプロジェクト「Carbon Net」により地下貯留を行う点にある。本講演では、当該チェ
ーンのコンセプト、水素エネルギー導入の実現性、および技術開発(水素ガスタービンなど)
の状況を紹介する。

アフターディスカッション(17:15-18:30)
  於:同所 地下1F B101号室 参加無料

参 加 費 主催・協賛団体会員10,000円、大学・官公庁3,000円、会員外15,000円
       (テキスト・消費税含む)

定  員 50名(定員になり次第締切)

申込方法 申込書に必要事項を明記の上、お申し込み下さい。
     (Webページからもお申込みいただけます。<下部のボタンをクリック>)
     *参加費は、銀行振込(三井住友銀行備後町支店 普通預金No.1329441 一般社団法人
      近畿化学協会)、郵便振替(00930-5-64179 一般社団法人近畿化学協会)または
      現金書留の何れかでお願いします。(振込手数料は参加者でご負担願います)
     *主催・協賛団体会員である会社・工場よりお申込みの場合、参加者個人が会員外であっ
      ても会員参加費で取り扱います。
     *申込者には参加証を送付します。(10月上旬頃)
     *お申込後のキャンセルは開催日の前日までにお願い致します。前日までにご連絡がな
      い場合は参加費を頂戴致します。

申 込 先  〒550-0004 大阪市西区靭本町1-8-4(大阪科学技術センター6F)
       
一般社団法人 近畿化学協会
      TEL:06-6441-5531  FAX:06-6443-6685
      E-mail:mail@kinka.or.jp



近化資源セミナー 「水素社会へのシナリオと材料ビジネス」
参加申込書
受講者名
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連絡先 〒(勤務先と同じ場合は記入不要)
TEL       
FAX         
アフターディスカッション  参加(  ) ・ 不参加(  )    
送金内容 (  )主催・協賛団体会員 10,000 円
(  )大学・官公庁職員 3,000 円
(  )一般(非会員)15,000 円
( )銀行振込
( )郵便振込
( )現金書留
( )請求書 要