第8回研究会


日 時  平成11年5月12日(水) 13:30−           

  会 場  大阪科学技術センター7F小ホール               



─講演─

1.「金属配位を用いた新しい自動有機合成反応の開拓」

         近畿大学理工学部          柏村 成史 氏

 有機合成反応は一般に,出発物質の混合過程,反応過程,単離精製過程に区分することができるが,これらの過程の中で最も自動化しにくいものは単離精製過程であると考えられる.ところが、有機金属配位子を工夫することで、単離精製過程を大幅に簡略化することができた。

2.「化学合成におけるパラレル合成装置」

         アルゴノートテクノロジー      町田 一浩 氏

 近年,コンビナトリアルケミストリーやHTSの進展と共に,固相合成法を中心とした自動合成装置が注目を集めています.また,従来からの手法である液相合成の効率化という点から,液相法でのパラレル合成も注目されています.現在,弊社では液相合成,固相合成におけるパラレル合成を加速するための装置の開発ならびに,有機合成化学の反応自身をもっと簡便にする手法の開発を行っています.

 


3.「化学工業における有機合成開発研究,2つの役割とロボット

              −三菱化学の合成ロボットの取り組み紹介−」

         三菱化学(株)横浜総合研究所    今木  直 氏

         三菱化学(株)黒崎技開センター   詫摩 勇樹 氏

 企業における有機合成研究はその役割から大きく2つに分けられる,1つは医薬品開発に代表されるように機能材の創出に関する研究であり,もうひとつはそこから出てきたもの(化学品)をいかに製造するかのプロセス研究である.ロボットの開発も当然,役割に応じた開発がされるべきであろう.殊にプロセス開発における三菱化学の合成ロボットの取り組みを紹介する.

─懇親会─

   17:15-19:00 大阪科学技術センター 601号室